味覚の授業の必要性 2007年11月19日

食生活の乱れはここのところ良く取り上げられる問題として、紙面でもよく目にします。実際塾でお手伝いをしていても、夏や冬の講習を受けている生徒さんの多くは、お昼ご飯がコンビニの弁当であったりサンドウィッチなどで済ましていることが多いようです。

まあ両親が働いていたり、時間的な余裕が無いということになるのでしょうが、勉強いがいに伝えたいことがあまりにも多いことに少々戸惑ったりします。勉強ができる子ほど、生活習慣がきちんとしていたり、食事を疎かにしない教育を家で受けていたりするのはここのところ塾にいてよく思うことの一つです。これがそのまま学力との強い相関を持つわけで花井と思いますが…。

東京新聞の電子版によると、味覚が十分に発達していない子供が増えているといわれるいわれています。美食の国と言われるフランスでは、日本同様に食生活の乱れから伝統料理の文化が廃れつつあり、危機感を感じた料理人たちが90年ごろから味覚についての授業を行っているそうです。

日本でもこういった影響を受けて、日本味覚教育協会では、フランスの味覚の授業を紹介し日本でも実践しているそうです。内容は、まず味についてどんな種類のものがあるのかを教える。料理の基礎となる「しょっぱい」「すっぱい」「苦い」「甘い」の四つ。これをそれぞれ、塩・酢・カカオ含有量の多いチョコ・砂糖を使って実際に味わってもらうというもの。

学校でそこまでする必要があるのかどうかは良く分かりませんが、それほどに日本でも食生活の乱れから、味覚が衰えていることについて危機感を感じているというのが現状。中には、食品が腐っているのかも分からない子もいるという。こういった状況を受けて、日本味覚教育協会の有名シェフのジョエル・ロブションさん・三國清三さんらが発起人となって2000年に設立されました。

味覚の授業の最後は、地域の料理人に提供してもらった少量のお菓子や料理を試食する。心をこめて作ったものを皆で食べる楽しさを伝えるのが目的だそうですが、これは本来家庭で自然と身につくものと言うジレンマもあるとか。味覚そのものも大事ですが、食を取り巻く環境を見直すこともまた大事だと思います。

たまにはレトルトもまあ仕方ないにしても、家庭のご飯が何よりも一番美味しいという感覚がやっぱり大切だなあと最近は感じます。家の娘はというと、ほぼ毎日が手作りのもの。たまにレトルトのおかずなど上げるとあまり良い顔をしないところをみると、もしかしたら多少なりとも違いを感じ取っているのかも?なんて思ったりもします。

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