環境対策で食糧危機? 2007年11月15日

環境問題の打開策とされている一つに挙げられているのがバイオ燃料。石油代替品とまではいかないまでも燃料の消費を押さえる目的でここ数年で、さとうきびやとうもろこしの生産が増えているといいます。これにより、さとうきびやとうもろこしの値段も上がっているというのは前に聞いたことがあります。

さらに、とうもろこしの生産を増やす為に、生産地域がほぼ同じである大豆の生産をとうもろこしの生産に切り替える向きが出てきているそうです。これにより問題になっているのが、大豆の生産量の定価による価格の上昇。日本人にとって大豆製品はきっても切れない存在。その根幹が今揺らぎ始めています

毎日新聞によると、原料の大豆の高騰に苦しむ豆腐、みそ、納豆、しょうゆの業界4団体が14日、東京都内で共同会見し、製品の値上げに対する理解を求めたそうです。大手食品メーカーの値上げが相次ぐ一方で、大半が中小零細の4業界では、大手スーパーなどに値上げを受け入れてもらえない企業が大半を占めるという。

各団体の代表者らは「このままでは食卓に欠かせない食品の存続にかかわる」と、窮状を訴えています。米国のバイオ燃料の需要の高まりでトウモロコシへの転作が進んだことなどから、輸入大豆の価格は昨年に比べ20〜30%上昇。4業界ともコスト上昇が経営を圧迫しているため、値上げに向けて団結することになった。

それに加えて、豆腐業界では後継者難もあることから、廃業が毎年400〜500社に上るそうです。日本豆腐協会の村上豊会長は「値上げができないと廃業が加速するうえ、商品の供給にも支障を来す」と訴えている。4団体は小売業界に対しては値上げの要望を、生産者には国産大豆の増産を訴えるなどの活動を続けていく方針。

考えてみれば、大豆製品はほぼ毎日口にしている。味噌・醤油・豆腐・納豆…。その輸入の7割以上がアメリカ。ついで2割弱がブラジル。そう、とうもろこしへの転作を進めているアメリカからの輸入が圧倒的なわけなんですよね。日本の食文化をアメリカが支えている。国防・経済のみならず、食に関してもおんぶに抱っこな関係。

今回のことを考えると値上げというのは仕方の無いことかなと言う気がします。まあ豆腐や醤油なんてこんなに安くて大丈夫なのか?と思う値段で売っていたりしますから…。豊食に見える日本の食糧事情も、世界経済にながされてあっという間に不安定な状態になってしまうことも十分考えられます。特に日本人にとって大事な食品に関してはもう少し国のほうでも対策を考えていかないとと思います。

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