NOx排出量が急増 2007年11月7日

環境対策を日本でも徐々に広がっていますが、それでもまだまだ。京都議定書にある水準まではまだかなり足りなく、経済的な力をもって排出権を買うなどしても間に合うのかどうか…。中でも問題になっている一つが窒素酸化物(NOx)。化石燃料を燃やす際に二酸化炭素硫黄酸化物とともに排出されます。これが光化学スモッグ酸性雨の原因となっているのです。

今発展が目覚しい中国。それからアジア諸国もかつての発展途上のイメージを徐々に脱却しつつあります。日本もそうでしたが、経済発展を続ける国の主な基幹産業に必要な電力それから輸送力の向上で自動車の台数増加などでこれら窒素酸化物はどうしても増える傾向にあるのが現状。

一種の通過儀礼のように何処に国でも発生してしまう問題だと思います。ただ、だから仕方ないってほうっておくわけには行かないのも現実。アジアの窒素酸化物の排出量にの関して初めて統計的なデータが発表されました。これによると、中国の窒素酸化物の排出量はこの四半世紀で4倍近くに増えたとか。

調査は、国立県境研究所が九州大学等と共同で、日本、中国、インドなどのアジア24カ国を対象に実施。この結果から、1980年から2003年までの23年間でアジア24カ国のNOxは2.8倍に増加。日本はこの間の燃費向上、汚染処理技術などの環境対策によって約3割削減したそうです。

もっとも多いのが中国で、3.8倍に急拡大。アジアの総排出量のなんと45%も占める計算になるとか。まあ大国ゆえに成長すれば仕方ないですが、これは大きな問題でもあります。同研究所では今後の予測に関して3つのシナリオを予測してますが、どうやら今のままだと、もっとも増加する予測になりそうだといいます。それによると20年後には、2000年との比較で2.3倍かそれ以上は増加するだろうと見ています。

日本はアジアの東の端。この状況はかなり芳しくないです。欧州で北欧が汚染物質で被害を浴びたように、日本も偏西風に乗って越境大気汚染が拡大する可能性があるわけです。現に今年は光化学スモッグの影響が出ていますし…。国としてもこれはしっかり考えて対応しないと、日本に呼吸器疾患の患者が激増なんてことになってしまいます。

特に中国などを対象に、こんご省エネやエネルギー転換をNOx除去する装置を設置するように推進しないと、今後予想だにしない事態が起こりうるかも知れません。隣国が発展することに関しては特にどうと言うことはないのですが、環境問題が絡んでくるとなると黙って見過ごせないですよね。政府としてもこのあたりをもっとアピールして、共同で対応していくなどしないといけないと思います。

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