大学の生き残り競争激化 2007年11月6日

大学の存在感は今と昔ではその姿を大きく変えつつあるように思います。私たちのころは大学全入なんてことは全然無かったので、ある意味大学側が買い手市場だったわけですよね。だから基本的にはたいした努力を大学側がしなくても来てくれていた時代。

今はと言うかこれからは、大学は在る意味選ばれてしまう時代になってきているといっていいと思います。本来大学の存在は、優秀な会社員を育てていく機関ではなく、専門的な学問を習得する場であるはず。その用途が多少広がったにせよ、ちょっと日本の大学は方向性を見あやまりつつあるのかもしれません。

有名な、イギリスの「タイムズ」紙は、毎年世界の大学を対象にしたランキングを発表、各国の大学関係者の神経をとがらせているという。同紙が発表した2006年の「世界大学ランキング」は次の通り。

(1)ハーバード(2)ケンブリッジ(3)オックスフォード(4)エール(4)マサチューセッツ工科大(6)スタンフォード(7)カリフォルニア工科大(8)カリフォルニア大バークレイ校(9)ロンドン大インペリアルカレッジ(10)プリンストン大(11)シカゴ大(12)コロンビア(13)デューク(14)北京大(15)コーネル(16)オーストラリア国立大(17)ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス(18)フランス高等師範学校(19)シンガポール国立大(19)東京大…。〜毎日新聞朝刊より〜

そう、東大は世界的にも有名ですが、ランキングでは19位あたりなのです。これが高いか低いかは置いておいてその他日本の大学のランキングは京都大が29位。大阪大が70位。東京工業大118位、慶応120位、九州大128位、名古屋大128位、北海道大133位、早稲田大158位。などとなっているそうです。

単純にこの結果が日本のレベルを示すものでないにしても、例えば論文の引用数だったり、留学生の比率を考えると決していいほうだとはいえない気がします。また問題なのが、日本の優秀が学生が日本の大学を素通りして、そのまま海外の大学へ留学し就職したり、研究者になるというケース。これは結構増えているといいます。

国際化していくのはともかく、日本の大学の制度事態もそろそろ見直して行かなくてはいけない時代になりつつあるきがします。入るのばかりが難しく、その後は勉強しない。これでは国際競争力もあったものではないのではという気がします。

海外の大学は入るのはそれほどでもないが、在学中の勉強は厳しく卒業が難しいそうです。毎週、山のような読書、レポートの提出、発表などを義務づれられていて、基礎的な教養、モノごとを考える方法論、プレゼンテーションの手法、人前で喋る説得法、ディベート技術などをたたき込まれるという。

これが本来ある大学のあるべき姿かなと言う気もします。日本には世界的にも優位な研究課題が数多くあります。こういったものを維持しながら、今ある文化的レベルを高め、大学の質を向上していかないと、ますます日本の大学はその存在価値を失ってしまうかもしれませんね。

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