「君が代、起立拒否」の波紋 2007年10月29日

平成11年に、『国旗及び国歌に関する法律』によって、日本の国旗は日章旗、国歌は君が代にするとなりました。それまで国旗や国歌に関する法律がなかったのもどうなのかと言う思いもありますが、現在ではこれが法制化されたことにより、これ以後教育現場ではそれを守っていくように、式典等の際には、国旗を掲揚したり、君が代を斉唱したりすることが、事実上義務化した形になりました。

これにたいして、反対しているかたもかなりいて、日本国憲法の思想・良心の自由に反すると主張して社会問題となっているというのは、ことある事件などで良く知っているのでないかと思います。いままでは、国旗あるいは国歌斉唱または、その際に規律しなかった教職員が、厳罰を受ける例が少なくありませんでした。今回の問題は、それとは一線を画すという意味で新たな問題へと発展するのではと思います。

神奈川県教育委員会は、県立高校の卒業式・入学式において君が代斉唱の際に起立しなかった教職員の氏名を校長に報告させていたそうです。まあ先のことを考えればそうかと思います。それにして、県の個人情報保護審査会が、県個人情報保護条例が禁止する思想、信条に関する個人情報の収集に当たる」として、是正を求める答申を出したそうなのです。

これに対して、教育委員会側は、報告があった193人分の情報を破棄する方針だといいます。今回のことで、個人の思想、信条や宗教、犯罪歴などの「センシティブ情報」については神奈川県と同様に条例で取り扱いを原則禁止している自治体もあることから、こんご影響を与える可能性もあるといいます。

こういう話を聞くといつも思い出すのが、高校のときの社会科の先生のこと。先生も国旗・国歌に対しては、歴史的な背景を通じて基本的にはNOだ。というのを常々いっていたのを覚えています。当時私の通っていたのは県立高校ですが、今思い出すと卒業式掲げられていたのは、神奈川県の県旗と校旗。君が代は歌った記憶がな気がします。入場した時の曲はハレルヤだったし、皆で歌ったのは仰げば尊しだった気がします。

そんなわけで、というのもなんですが国旗や国歌に関しては疑問に思う点もないこともないというのが本音です。きちんとした歴史的背景を知らないといえばそれまでなのかもしれませんが、法律できちんとさだめられているのであれば、多くの人たちがその由来やいきさつを歴史として知っておく必要があるのではないのかなと私は思うのです。

ただなんとなく、昔からこうだったから、それでいいじゃん。と言う感じではうーんと思ってしまうんですよね。日本人のいいところでもあり悪いところでもある気がして。こういった大事な法案(先の国旗及び国歌に関する法律)なんかこそ、国民投票と言う形で決めるべきなのでは?なんて思うわけです。各々の言い分は分からないでもないです。

しかし、何を教育するのか?となるとそれはちょっと別問題な気もするのです。教えるなら徹底的に事実を伝えて行く。出なければいけないような気がしてなりません。まあそんな感じでいろいろ考えてしまうのもきっと当時の教育の賜物なのでしょうが。これから先もこういったことは起こりうると思うのですが、その都度動対処していくのか?そしてそれをどう教えていくのか。これは一つ大きな課題だと思います。

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