全国学力テストの結果 2007年10月25日

国学力テスト。鳴り物入りで40年以上前に行われていらいの復活となりました。結果的には、ご承知のとおりと言うことで、その得点だけ見ればまあいいのかなと言う具合になっています。しかし裏を返すと、この結果からは余り参考にはならないのではないのかなと言う気がします。

【学力】とはいうものの、他の教科もないし、本質的になにを求めて行われているのかもちょっとあいまいかなと言う気もします。今回の正答率は果たして正しいのかどうかというとちょっと難しい気がします。8割の正解率であるならば、それはある意味ゆとり教育の目指すところがうまくいったと見るべきはずなのに、結果的には、ゆとり教育の全否定とまではいかないまでも、見直しを行っていくことが決まっています。知識の詰め込みだでなく、柔軟な発想力を身につけさせようと言うのがねらいのはずですが、今回の結果から応用力についてはやはり今ひとつだったこともまた問題の一つかもしれません。私個人の見解からすれば、よっぽど普段から柔軟な発想をする訓練をしていないといきなりでは無理だと思うし、基礎・基本がある程度養われていないとそもそもダメな気がします。

基礎力の拡充。この部分は本来もっともしっかりやるべきところではないかと思うのですが、塾でお手伝いをして思うのがまったくもって身についていないということを感じます。殊に数学ではそれが顕著で、何故そうなるのかについては良く考える癖がついていない気がします。

いわゆる【できる子】という生徒さんでも、何故?と聞かれると結構分かっていないこともあります。厳密な意味での理解はともかく、最近の生徒さんは何故?と思うことが少ないように思います。身の回りにあることを当たり前に受け入れすぎているという気がします。

遊びを知らない…。ひとつ思うことには、遊びを余り知らないきがします。なにがTVゲームだったり、スポーツだったり、共通認識をもつもの同士でないとダメとか。ある程度はそれはあるのは否めないにしても、自分たちの子供時代と比べると、遊びの発想は明らかに貧弱になっている気がします。

基本的に勉強はある程度しなくてはならないと思いますが、それ以前、今の子供たちにはしっかり遊んでほしいと言う思いがあります。かつて今の学習指導要領よりも私たちの方が多くこなしては今しがた、皆が言うほど勉強を毎日していたかと言うと決してそんなことは無かったと思います。むしろ今の小中学生よりも勉強していなかったという感じすらあります。

結果を受けて、例えば秋田と沖縄では大きく差があるとか、授業の行い方を工夫しているとか、そういうことよりも、本来の子供の持っている潜在能力を高めるということの一つには、ある程度安定した社会の中でのびのびと遊ばせてあげることなのではないのかなと思います。

今後この学力テストがどうなるかは分かりませんが、決してこれで今の子供たちの実態が明らかになっていると思ったり、あるいは、これだけで学力の指標が測れるという考え方はしないであくまでも目安として習いいのですが、という感じを強く受けます。こんなことで議論している暇があるのであれば、もっとほかにやるべきことがあるだろうと思うのです。

日本がこれから生き残っていくには【知】と【技】を高めていく必要性があります。今のままだとどちらもうしない、優秀な人材は海外へ出て行き、徐々に空洞化していく気がします。経済的な理由と学歴の相関などくだらないことに関心を寄せるよりももっと大きな視点に立って教育全体を考え直さないと、後戻りできなくなってしまう気がします。もっともっと多くのことを過去から学んでいく必要があるのかなと感じる今日この頃です。

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