暗黒物質へいよいよメス。 2007年10月10日

10月10日というと、どうしても今でもこの日が体育の日という名残があるせいかあれって思ってしまうのは私だけなんでしょうかね?以前友人にこの日生まれの人がいて、俺の誕生日はゾロ目でしかも体育の日。なんて聞かされていたのをちょっと思い出しました。そうもう体育の日ではないんですよね。

さて、今日はちょっとていばんとなりつつある宇宙ネタを一つ。ここのところ、「かぐや」や打ち上げられたり天体ショーがあったりと何かと身近に宇宙を考える機会があるわけですが、私個人としては、もっと大規模な宇宙がどうなっているのかを知りたいなあと思うのが本音。

元々大学でそんなことを勉強したくて行ったようなものなので、(途中で断念しましたが…)いまでもそういう記事を見ると心躍るわけです。今日見つけたのが毎日新聞の記事。スーパーカミオカンデというのはちょっと聞いたことがあると思います。そう、ノーベル物理学賞を小柴教授が取った功績でしられるあの施設です。その施設がある東大神岡宇宙素粒子研究施設でこの春から新しいプロジェクトが始まっているそうなのです。

今度のターゲットはダークマター。実は宇宙において星・銀河をつくる通常の物質が占める割合は4%程度だといわれています。そして23%が今回のターゲットのダークマター。残り7割近くが暗黒エネルギーとよばれる宇宙の膨張に関わるエネルギー。なので物質として捉えられていないのがこのダークマターとよばれる暗黒物質なのです。

この暗黒物質をどのように捉えるかと言うと、原理的にはカミオカンデとに似ていて、80センチの球形の検出器の中を液体で満たしそこを暗黒物質が通るときに液体と衝突したときにわずかに発する光を捉えるというもの。但し液体は発する光が強いとされるキセノンを利用。どちらにしてもニュートリノと呼ばれるものよりもはるかに捉えにくい為に今回のような装置を用意するそうです。

これを直径10メートルの純粋のタンクに沈め、日本一硬い岩盤に囲まれる神岡鉱山の地下約1キロに埋めて外部からの影響を排除するそうです。現在はタンクを設置する実験室の掘削作業が進んでいるという。早ければ、来年の夏には観測が開始するとの事。

同様の研究は、方法は違いますが、来年度稼動する欧州合同原子核研究所の巨大加速器「LHC」というのがあります。こちらは人工的に巨大なエネルギーを作り出して、ダークマターに相当するものを観測しようと言うもの。どちらにしても、人類は新たな『目』によって宇宙の謎に迫っているんだなと感じます。

まあ競争しているわけではないですが、できること那「LHC」よりも早く見つけて観測・実験の両方からのデータを持ち寄り解明していってもらいたいなあと思います。それにしても、私が学生だったころから10年近くでこんなにもいろいろ分かってくるとは…。今大学にいたのならもっとわくわくしていたかも知れません。

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