月周回衛星「かぐや」13日に打ち上げ 2007年9月10日

古来より地球に一番近い星である月。私も時々夜空を見上げては月をぼんやりと眺めたりしています。人類がつきについて科学的な調査を開始したのは何時からかは良く分かりませんが、今までで最大の探査と言うとやっぱりアポロ計画かなと思います。今回日本が立ち上げているSELENEプロジェクトはそれ以来の大きなプロジェクトなのです。

テレビでも取り上げられないし、なんだかいまいち関心が薄いのが私としてはもったいない気がしてならないのですが、今月の13日には、月周回衛生「かぐや」が種子島宇宙センターより打ち上げられます。実は世界的にも月の探査は注目され近いうちにロシアが有人飛行で月へ行く計画もあるとか。

そんな中、この日本のSELENEプロジェクトは大いに参考になると思いますし、日本としてもこのプロジェクトの意義をもっと高めていってもいいのではと思うのですが。今回の探査では、今までに例のない14種類もの最新の観測機器で月の全体像をとらえ、誕生と進化の謎に迫るというもの。

月は地球からやく38万キロ。身近な天体ですが、月のことはまだ良く分かっていない点が多いのです。例えば月の裏側と表側では大きく地形が異なっていたりします。また地球のように磁場があったのか?それから氷はあるのかなどなど。そしてその起源はどうなっているのか?

観測は月の高度100キロ上空を周回しながら、10メートルの分解能で地形を立体撮影するといいます。このときには数多くの観測機器によって、月の表面の何処にどんな鉱物や元素が分布しているのかを徹底的に探査するといいます。

また月の表面だけでなく、月レーダサウンダーという装置では、月面から深さ5キロ程度までの内部構造を探ることができるといいます。月の地層から過去の活動履歴を解析するのがねらいで、進化の手がかりになるそうです。そのほかにも磁場の探査や重力分布の観測も予定しているといいます。

そして今回の大きな目的の一つに、巨大衝突説の検証と言うのがあります。月は地球とほぼ同時期に誕生していますが、現在有力な説がこの巨大衝突説。火星ほどの大きさの惑星が、原始の地球の衝突してちぎれた部分が月になったという説。神話もビックリなせつなのですが、そのせつでないとこれほど大きな衛星の存在を説明できないのだとか。それを検証するためのデータも重要なのです。

まあ一般的にはちょっと興味は湧かない話もあるのですが、今回もう一つ楽しみなのが、NHKのハイビジョンカメラも搭載している点。何事もなければ、宇宙空間からの高精細な映像が家にいながらにして楽しめるというのだからこれは期待してしまいますよね。打ち上げまで後わずか。多くの期待を載せて打ち上げられる「かぐや」無事に飛んでいって沢山のデータを送って欲しいと思います。

===こちらもよろしく===

無料アクセスアップ:オートリンクネットリンクが自動で増殖オートリンクの登録はこちらさくらの徒然日記
新しいライフスタイル
Active-LIFE