シロアリ偽卵で駆除 2007年8月31日

シロアリ…。私にとっては苦い思い出があるので今でもあまり好きではありません。まあ私だけでなく多くの人が余り好きではない虫の一つだと思いますが…。

むかし、実家に住んでいたときに、お風呂場の扉がいまいち具合が悪くなったということで、父が風呂場の扉を直すことになりました。そのときサッシを固定するのに使った外材が後にとんでもない被害をもたらすことになってしまったのです。

修理した後は無事になおって満足していたのですが、それから数ヶ月。外材の一部が朽ちているのを見つけました。そのときは水の弱いのでもしかしたら腐ったのかもということで防腐剤をつかってそのままにしていました。さらにそれから数ヶ月事態は大変なことになっていました。サッシを固定していた外材がぼろぼろになってしまい、はずしてみるとシロアリだらけに。

それだけでなく、お風呂場二使用していた鏡の裏のモルタル部分や、柱のいたるところまでシロアリに食い破られていました。その光景を見たときはぞっとしたのを覚えています。とにかく早く処理しないと家の柱もやられてしまうので、外材をすべてはずしとにかく殺虫剤を散布したのを覚えています。

シロアリは一度取り付くと大変なのです。そんな記憶を引っ張り出したのが毎日新聞の記事。これはまさしく朗報と言うべきではと思います。シロアリが卵を認識する化学物質、フェロモンの正体を、岡山大などの研究チームが突き止めました。

人工的に合成したフェロモンを塗ったにせ卵のカプセルに殺虫剤を入れれば、効果的にシロアリを駆除できるというから実用化されるとかなり凄いですよね。巣の中心部にいる女王アリが産んだ卵は、働きアリが近くの「育室」に運んで、毎日表面をなめることによって乾燥や病気から守るという性質があります。シロアリは目が見えないので、働きアリは卵の形や大きさをフェロモンによって卵を見分け、運搬、保護しているこは分かっていましたがその正体は不明だったのです。

研究チームはシロアリの卵の抽出物からフェロモンの分離に成功。分析の結果、細菌を溶かして殺す作用のあるたんぱく質「リゾチーム」であることを突き止めたのです。リゾチームは昆虫やヒト、哺乳類が広く持つ抗菌物質で、消化酵素としても知られる物質。女王アリの卵巣内で生成されるほか、シロアリの唾液からも分泌されていることが分かり、働きアリが卵をなめることにより病原菌から守られていた。このフェロモンを人工的につくりガラス製のにせ卵に塗ると、シロアリはにせ卵を育室に運び込んだという。

言わばシロアリ版のアリの巣コロリと言うわけですね。シロアリ被害は結構おこっているとききますから、これによって、被害が拡大ししないですむならばいいことかなと思います。私みたいにあのおぞましい光景を見ないですむのであれば是非実用化目指して頑張って欲しいと思います。

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