28日は皆既月食 2007年8月24日

先日のペルセウス座流星群に引き続き、今年の夏は何かと天体ショーが盛りだくさんですね。流星群は夜半すぎからがみごろだったので、普段早く寝る人や、子供たちにはちょっと大変だったのかもしれません。私はと言うと、12日の夜日付が変わって13日になっていましたが真夜中に小一時間ほどながめて3個ほど見ることができました。流れ星に願いを込めて…と言う余裕はなかったですね。(笑)

さてこんどの天体ショーは28日。しかも夕方なのでこれは家族で観測しやすいです。そう、全国で皆既月食が見られるのです。月食とは、太陽−地球−月が一直線に並び、月が地球の影に入ることで暗くなり、まるで月が欠けてしまったかのように見える現象です。

月は地球に比べて直径が1/4程度です。なので完全に一直線になった瞬間だけでなくしばらくの間皆既月食が続くことになります。はじめは部分的にかけてくる部分食が始まります。一直線にならない場合はこの部分食で終わることもあります。今回の皆既月食は6年ぶりなのでそういつでも見られるというものでもないんですよね。

国立天文台のHPによると、月食は17時51分から始まります。なので、今回の月食はかけた状態で上ってくることになります。ちょうどこの比は満月なので前の日の月の欠け方などを見ておくとすぐに分かるのではと思います。欠けた部分が大きくなり、皆既月食は18時52分に始まります。この後やく1時間半ほどこの状態が続きます。皆既月食の終わりが20時23分それからまたぶぶんしょくとなりだんだんと満月へと戻っていくことになります。

さてこの皆既月食面白いのはかけていくこともそうなのですが、月の色も実は変わっていくのです。かけてしまって全く見えなくなってしまうと思われるかもしれませんが、赤黒く見えるのです。何故そうなるかについては光の波長の長さが関係しています。

可視光線と呼ばれる私たちが目に見える光は紫〜赤まであり、紫側が波長が短いのです。波長の短い光は大気のチリなどによって散乱しやすくすぐに減衰してしまいます。朝夕の太陽がオレンジ色や赤く見えるのはこのためです。月食でも同様のことが起こります。

地球の大気によって屈折された光は多くはありませんが、月にも届いているのです。このとき大気のチリなどによって波長の短い光はやはり散乱されて波長の長い光が届くことになります。このとき、月の色がどうなってるのかは、実はそのときの大気のコンディションによります。チリが少なければオレンジ色に、凄く多ければ赤黒いか黒くなってしまいます。これはダンジョンスケールとして知られています。

国立天文台によると、今回の皆既月食について「皆既月食どんな色?」キャンペーンというのを行っています。月食をただ眺めるのではなく、皆既月食中の月がいったいどんな色に見えるのか? ぜひ報告して下さい。とのことです。報告内容は、月の色、観察時刻、観察方法、観察地、年齢などです。(詳しい情報は国立天文台のキャンペーンHP⇒ http://www.nao.ac.jp/phenomena/20070828/index.html)

これは理科の自由研究なんかにもってこいなのではと思いますのでまだ終わっていないお子さんには朗報かもしれませんね。(笑)夏の夕方みんなでそらを眺めてみるのもいいとおもいますよ。

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