広辞苑10年ぶりに改訂 2007年10月23日

日本でいちばん有名な辞書と言うと真っ先にこれを挙げる人もいるのではないでしょうか?私自身も、結構お世話になっていますし、日本語として自分がよりどころにしている面もかなりあるように思います。そう、それはもはや単なる国語辞書の枠を越えて、その時代の一つの道しるべになるのではと思うのです。それが、『広辞苑』の果たすものかなと感じています。

そんな広辞苑も、来年の1月11日に第6版が刊行されることになったそうで、都内で発表海外開かれました。第5版からの改訂は10年ぶり。第5版も収録語が23万語余。これを全項目にわたり再検討したそうです。またここ10年の間に収集した語10万語の中から約一万語を追加し、計24万語を収録しているそうです。

サイズについては、大きい机上版を重さに配慮し上下2冊に分割。さらに、これまで巻末収録だった付録を両版(通常版も含めて)とも別冊化したそうです。新しく追加された語1万の中でカタカナ語がやく4割弱も占めるというから、日本語の変遷がここにもうかがえるような気がします。また選定には、ネット上で検索される頻度なども参考にしているというから、新語の追加も変わりつつあるように思います。

新しく追加した中からいくつか紹介すると、現代語から「いけ面」・「癒し系」・「うざい」・「引篭り」、カタカナ語では「カミングアウト」・「クレーマー」・「ラブラブ」・「リベンジ」、人文/社会から「グローバリゼーション」・「裁判員制度」・「ミサイル防衛」・「九−一一事件」、自然/人間から「メタボリック症候群」・「SARS」・「京都議定書」・「予報円」、科学/技術から「準惑星」・「デジタル放送」・「SNS」・「TRON」、人物から「井深大」・「ダイアナ」・「(ビル)ゲイツ」・「プーチン」…。

とちょっと挙げただけでもその幅広さに感服と言うか圧巻です。そう、広辞苑と言うのは元来が、国語辞典と百科事典を兼ね備えた辞書。発表会の席ではこの10年間は、過去100年にに相当するほどに大きく時代が変化したと言っているのを聞いて、まさしくなるほどなあと思いました。

ちょっと前までは、世界がこれほどまでに身近になるなんて思いもしなかったし、インターネットの普及に伴って、コミュニケーションから経済・社会を取り巻くすべてのものが大きく変わりつつあります。それを考えると確かにこの変化はとんでもなく変わっているのだなあと感じます。その只中にいるから余り意識することは無いのかもしれませんが。

言葉と言う切り口から社会を見ていると、それはまた大きく変わりつつある社会を映し出しているのかもしれません。広辞苑は単なる時代を切り取るものではなく、今後も使われるであろう語を基本的に収録しています。それだけ人々の生活が太陽かされている時代ということにももしかしたらつながるのかもしれませんね。そんな広辞苑、来年6月末まで完成記念特別定価(普通版7875円、机上版1万2600円)で販売されるそうです。

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