増加する川崎病  2007年9月30日

幸い娘は今まで大きな病気や怪我をしないできましたが、それが何時までも続くというわけではありません。風邪やなにかならまあ問題はないのですが、あまり良く分からない病気だとやっぱり心配になってしまいますよね。そろそろまた予防接種の予定も考えていかないとなあとつまとはなしているのもそういった懸念があるからだと思います。

さて、毎日新聞の電子版を見ていたらちょっと気になる記事を見つけました。4歳以下の乳幼児に多く、前身の欠陥に炎症が起きる急性疾患である「川崎病」。これが新たな患者数が05、06の量念とも1万人を超えた事が中村好一自治医大教授らの全国調査で判明したそうです。0〜4歳の人口100万位あたりの罹患率も188.1人に達して80年代の大流行に近づいているといいます。

調査は70年から二年に一度実施されていて、今回は小児科を持つ全国の2183医療施設が対象となりそのうちの7割ほどが解答。それによると新たな患者は05年で1万41人、06年で1万434人となった。過去に1万人を超えたのは80年代に2回あったそうですが、90年代後半からは増加していて長期にわたり流行してるといえます。

川崎病と言うのは私も名前くらいしか聞いたことがありません。川崎病とは、おもに乳幼児にかかる急性熱性発疹性疾患。1961年に日本赤十字社の小児科医・川崎富作が患者を発見し、1967年に報告し名づけられました。

症状は、5日以上続く高熱(38℃以上)・手足の先が赤くなりはれと発疹・両側の眼球結膜が充血し赤くなる・口唇が赤くなり、いちご舌・体全体に赤い発疹・頸部リンパ節が腫れるの6つがあります。6つのうち5つ以上の症状を伴うものは川崎病と考えられるそうです。ただし、4つの症状しか認められなくても、経過中観察や検査によって冠動脈瘤が確認されたときも川崎病と診断するそうです。

注目されているの大きく分けて二点。一つは原因が不明であるということ、それから冠動脈瘤ができる可能性があるということ。冠動脈瘤が急逝心筋梗塞で突然死を起こすので特に恐れられています。致命率は0.03〜0.09%。この冠動脈瘤は、発病して10日位で見られるそうです。通常は治癒しますが、約10〜20%の患者は冠動脈瘤となって障害がのこり、重症の冠動脈障害が残るのは3%くらいと考えられています。

どちらにしても良く分からないのがこの川崎病。現在では一月患者数が多いことや、0歳後半からの患者が多いことなども考えて、感染症の関与も考えられるといいます。とにかく、先に上げた症状がでたり、様子がおかしいなあと思ったらすぐに見てもらうのが一番ですね。今まであまり気にもとめていなかったことでもあったので、頭の片隅に入れておかなくてはならないことだなあと思いました。