もうすぐF1日本グランプリだけど… 2007年9月19日

9月の末にいよいよF1の日本グランプリが開催されます。今までは長い間鈴鹿サーキットで行われてきました。もともと鈴鹿サーキットは、ホンダ系列のものですが、昨年で契約切れということもあって、今年はトヨタ系列の富士スピードウェイで行うとのこと。今後は、鈴鹿と交代交代で開催となります。

自分の町でF1が行われる。きっとさぞ盛り上がるんだろうなあと思いきや地元ではそうでもないようなのです。静岡県小山町。人口二万人の小さな町で、富士や箱根の山々に囲まれて田園風景広がる農業の盛んなのどかな町。待ちの東南部には金太郎で有名な金時山があり、町では「金太郎の町」としてPRしているという。そう、大きな大会が開催されるような雰囲気はホントないんですよね。

今回のグランプリには、世界中から約28万人もの観光客が押寄せる予想だそうです。町における経済効果だけでも7億円と言う試算があるに関わらず熱気はいまいち。それには、町民たちが直接関わるものがあまりないのが理由だといいます。町商工会によると、ぜいぜい大会スタッフの弁当くらいというからなんとも寂しいかぎり。

何故こんなにも盛り上がっていないのかと言うと、今回の開催は「チケット&ライドシステム」というのを導入しているからだそうです。これ来場者は鉄道駅・場外指定駐車場などから無料のシャトルバスにて会場へ向かうようにされています。理由は、交通渋滞を避ける為の措置という。このため町内にあるJR御殿場線駿河小山駅に降りる来場者はわずかに500人と予想されている。そう大半の人たちは町を素通りしてしまうだけなのです。

これでは町が盛り上がらないのも無理ないですよね。勝手にやってきては勝手に帰ってしまう。そんな印象をもって当然かなと思います。町のHPをみても、スピードウェイ周辺の交通規制のトピックがあるだけで、町として盛り上げていこうと言うものはあまりなさそうです。

富士スピードウェイ静岡大学の調査研究では、国内の経済波及効果は135億円。静岡県内だけで約32億円先ほど挙げた小山町では7億円とされていますが、そのほとんどが会場内での売上だとか。要はどんなに波及効果があっても、町としては何ら関係ないというが現状なのだそうです。小山町の町長は経済効果それから交通渋滞などやってみないと分からない点もあって、とにかく無事に大会を終了させることで次へつなげていきたいとの事。

私個人としては確かに主催者側としてはいいのかもしれませんが、もう少し地元にも還元する形でできないものなのかなと思ってしまいます。日本ではじめて開催されるものでもないので鈴鹿が培ってきたノウハウを活かすとかして折角のグランプリを活かして町を元気付けることができればいいと思うのですが。

グランプリのゆくえも気になるところではありますが、今回は何もかもが新しい試みとなるわけですから、まあ無事に終わることが何よりといえばそうなのですが。来年以降に向けてこんご富士スピードウェイそれから小山町がどんな形で作り上げていくのか見守りたいなあと思います。

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